ボストンを拠点とする多国籍金融サービス企業フィデリティ・インベストメンツは、8月に同社のシステムが侵害され、77,000人以上の顧客の個人情報が流出したことを明らかにした。
フィデリティ・インベストメンツは、14.1兆ドルの管理資産と5.5兆ドルの運用資産を持つ世界最大級の資産運用会社として、北米、ヨーロッパ、アジア、オーストラリアの11カ国に7万5000人以上の従業員を擁している。
メイン州司法長官に提出した書類の中で、同社は、未知の攻撃者が8月17日から19日にかけて、”最近開設した2つの顧客口座 “を使ってデータを盗んだと述べた。
「当社は8月19日にこの行為を検知し、直ちにアクセスを停止する措置をとりました。外部のセキュリティ専門家の協力を得て、速やかに調査を開始しました。
「第三者が入手した情報は、当社の顧客のごく一部に関連するものでした。このインシデントは、お客様のフィデリティ口座へのアクセスには関与していないことにご留意ください。
フィデリティは、今回の事件で77,099人の顧客のデータが流出したと付け加えたが、(メイン州司法長官と共有した)氏名やその他の個人識別情報以外に、データ流出でどのような個人情報が盗まれたのかはまだ明らかにしていない。
攻撃者が以前に作成した2つのアカウントを使って数千人の顧客のデータにアクセスできたのはなぜかとの質問に対し、フィデリティの対外広報責任者であるマイケル・アアルト氏は、その情報は共有できないと答え、「彼らはアカウントを閲覧したのではありません。顧客情報を閲覧したのです」と付け加えた。
フィデリティは、盗まれた顧客データが悪用された証拠はないとしているが、同社は被害に遭った人々に2年間のトランスユニオン社のクレジット・モニタリングと個人情報回復サービスを無料で提供している。
「クレジット・モニタリングと個人情報復元サービスに加入するだけでなく、金融機関やその他の口座の明細書を定期的に確認し、信用報告書を監視し、疑わしい動きがあれば、金融機関(該当する場合)、地元の警察、または適切な州当局に速やかに報告することで、詐欺行為や個人情報の盗難に常に警戒することをお勧めします」と、同社はまた、影響を受けた顧客に忠告している。
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